商品動画撮影のライティング|照明・反射・影を整える実践手順

商品動画撮影のライティング|照明・反射・影を整える実践手順

最終更新日:2026年8月17日

まず結論

商品動画の照明は、明るくすることより「素材・形・色が誤解なく見える状態」を作ることが優先です。

最初に環境光を整理し、主光を大きく柔らかく当て、反対側をレフ板で補います。反射、白飛び、濃すぎる影はライトを増やす前に、光源の大きさ・距離・角度と商品の向きを変えて直します。

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撮影前に環境光と色を揃える

窓光と室内照明を混ぜると、商品の一部だけ色が変わり、カットごとの色合わせも難しくなります。まず不要な照明を消し、使用する光源の種類を揃えます。窓光を使う場合は時間による変化を考え、長時間の連続撮影では状態を記録します。

  • カメラのホワイトバランスを固定する
  • 露出、ISO、シャッタースピードを自動任せにしない
  • 商品の正しい色を確認できる資料や現物を用意する
  • 本番カットの前に、背景・商品・肌の色をテスト撮影する

基本の1灯+レフ板から始める

ライトを複数置く前に、大きな光源を商品斜め前方へ置きます。ディフューザーやソフトボックスで光を広げ、影側に白いレフ板を置いて明暗差を調整します。立体感が消えるほど均一にするのではなく、形が分かる程度の影を残します。

  1. 商品を固定し、カメラ位置と画角を決める
  2. 主光だけで明るい面と影の形を確認する
  3. レフ板を近づけたり離したりして影を調整する
  4. 最後に背景や輪郭を補う光が必要か判断する
照明を増やしすぎない:ライトを増やすほど反射の数、影の方向、色の管理が難しくなります。問題の原因が主光、環境光、商品角度のどこにあるかを1つずつ確認します。

反射・影・白飛びの直し方

症状主な原因最初に試す調整
照明やカメラが映り込む反射面と光源の角度商品・カメラ・光源の角度を少しずつ変える
影が硬く濃い光源が小さい、または遠い光源を大きくし、商品へ近づける
白い部分の質感が消える露出過多、正面からの強い光露出を下げ、斜めから陰影を作る
色がカットごとに変わる自動設定、光源の混在ホワイトバランスと露出を固定する

素材別の注意点

撮影例:ピアスの回転動画

光沢のある小物で、形と反射を動きの中でも見せる回転動画の例です。バーチャルフォトの商品動画撮影サービスに掲載している制作例を使用しています。

金属・ガラス・光沢パッケージ

商品は光源そのものより、周囲の明暗を映します。大きな白面で滑らかなハイライトを作り、黒い板で輪郭を締めます。カメラや撮影者が映る場合は、黒い布や遮光板で不要な反射を減らします。

布・革・マットな素材

正面から均一に照らすと凹凸が消えます。斜めから柔らかい光を当て、織り目や質感が分かる影を残します。色再現を優先し、編集で彩度を上げすぎないようにします。

白い商品・黒い商品

白い商品はハイライトを飛ばさず、黒い商品は輪郭と表面差が分かるようにします。背景と同化する場合は、背面や斜め後ろから弱い光を加えて境界を作ります。

動画特有のちらつきと動きへの対応

動画では、LED照明や室内照明とシャッタースピードの組み合わせにより、画面が明滅したり帯が出たりすることがあります。本番前に短く録画し、再生して確認します。回転台や手元が動く場合は、明るさだけでなくブレと影の移動も確認します。

機材、カメラ設定、カメラワークも含めた全体の準備は商品動画撮影の完全ガイドで確認できます。

撮影前の最終チェック

  • 商品の汚れ、指紋、傷、ラベルの浮きを確認した
  • ホワイトバランスと露出を固定した
  • 最も明るい部分と暗い部分に情報が残っている
  • 照明、カメラ、撮影者が商品へ映り込んでいない
  • 動かしたときも影と反射が不自然に変化しない
  • スマートフォン画面でも素材感と形が分かる

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