レタッチ代行の料金相場|作業別の費用と見積もり前の確認項目
最終更新日:2026年8月15日
レタッチ代行の料金は、画像1枚の枚数だけでは決まりません。色補正や明るさ調整のような基本作業、背景切り抜き、不要物除去、反射除去、写真合成では、必要な時間と確認項目が大きく異なります。見積もりでは「何枚あるか」に加えて、「どこを、どの状態まで直すか」「修正回数」「納期」「納品形式」をそろえることが大切です。ここでは写真レタッチ料金の考え方を作業別に整理し、外注先へ相談する前に確認したい項目を具体的にまとめます。
レタッチ代行の料金相場は「作業範囲」で確認する
「レタッチ1枚いくらか」を調べると価格に大きな差が見つかります。これは、背景を白く整えるだけの処理と、商品の形を直しながら複数素材を合成する作業が、同じ「レタッチ」という名前で扱われているためです。レタッチ外注の相場を比較するときは、作業名ではなく、納品される状態と修正範囲を合わせてください。
バーチャルインの商品レタッチ・画像加工サービスで公開している料金例は次のとおりです。料金は2026年8月15日に確認した掲載内容で、画像の状態や加工難易度により見積もりが変わります。
| 作業区分 | 公開料金例 | 作業内容・確認事項 |
|---|---|---|
| 背景白飛ばし加工 | 1カット100円 | 商品の影を残し、背景を白く整える加工 |
| 背景切り抜き | 難易度A 100円、B 300円、C 800円 | 輪郭の複雑さ、透過素材、人物や植物などで難易度が変わる |
| 商品レタッチ加工 | 1カット1,000円~ | 色、明るさ、汚れ、質感などを商品用途に合わせて調整 |
| 写真撮影込みのレタッチ | 3,000円~ | 撮影条件と完成イメージをまとめて設計 |
| 商品高画質加工 | 1枚5,000円~ | 合成や表現追加など、通常補正より工程の多い加工 |
| 不動産・マンション画像加工 | 20,000円~ | 電線・電柱・不要物の除去、窓の映り込み、明るさなどを調整 |
この表は一般的な全業者の一律相場ではなく、photo-o.comのサービスで確認できる料金例です。写真加工代行や画像加工代行を比較するときは、同じ名称でも含まれる作業が違うため、「色補正込みか」「影を残すか」「PSD納品か」まで確認する必要があります。
作業別にレタッチ料金が変わる理由
色補正・明るさ補正・商品写真の色合わせ
色補正代行や明るさ補正代行は、比較的シンプルに見えます。しかし、EC商品画像では単に鮮やかにすればよいわけではありません。実物の色、シリーズ内の統一、背景の白、掲載媒体での見え方を合わせる必要があります。商品写真の色合わせを依頼する場合は、実物、色見本、基準となる画像のどれを優先するか伝えてください。複数カットの同期調整が可能なら、1枚ずつ別々に仕上げるより基準を統一しやすくなります。
背景切り抜き・白抜き加工
背景切り抜き代行や白抜き加工代行の料金は、輪郭の複雑さに左右されます。箱やボトルのような単純形状と、髪、毛皮、植物、自転車、細いチェーンでは作業時間が異なります。「写真の背景を白にする依頼」でも、影を残す白飛ばしと、完全に切り抜いて透過PNGにする作業は別です。用途がAmazonのメイン画像なのか、楽天の商品説明画像なのか、別背景への合成素材なのかを先に決めてください。
不要物除去・映り込み除去・形状補正
不要物除去代行には、背景の小さなほこりを消す作業から、電線や大きな備品を周囲の情報ごと復元する作業まであります。鏡面商品の映り込み除去や反射除去レタッチでは、消しすぎると素材の立体感が失われます。商品写真のシワ取り、形状補正、ラベルのゆがみ修正も、実物と異なる状態へ変えないよう確認が必要です。修正対象を画像へ書き込んだ指示書があると、見積もりの差を減らせます。
写真合成・影付け・高品質加工
写真合成代行は、素材数、切り抜き、光の方向、パース、色温度、影の作成によって工数が変わります。商品写真の影付けも、単純なドロップシャドウと、接地面や反射を再現する影では仕上げ方が異なります。完成見本に近い参考画像を用意し、「どこまでが事実の補正で、どこからが演出か」を共有してください。
見積もり前にそろえる7つの情報
レタッチ見積もりを正確にするには、発注前の情報整理が重要です。写真修正代行へ同じ条件を渡せば、レタッチ会社ごとの価格と対応範囲を比較しやすくなります。
| 確認項目 | 伝える内容 | 見積もりに影響する理由 |
|---|---|---|
| 画像点数 | 総数、代表画像、同じ条件のカット数 | 単発作業か一括処理できる案件かを判断できる |
| 使用媒体 | 自社EC、Amazon、楽天、広告、印刷など | 背景、余白、解像度、色空間の条件が変わる |
| 加工指示 | 色補正、白抜き、不要物除去、合成など | 作業範囲と検品項目を明確にできる |
| 完成見本 | 参考画像、過去データ、ブランド基準 | 「自然に」「高級感」といった曖昧さを減らせる |
| 納品形式 | JPEG、PNG、PSD、サイズ、ファイル名 | 切り抜きパスや編集可能データの有無で工程が変わる |
| 納期 | 初回確認日、最終納品日、優先順位 | 短納期対応や分割納品の可否を判断できる |
| 修正条件 | 確認担当者、修正回数、追加指示の扱い | 見積もり内の修正と追加料金の境界を決められる |
「レタッチ1枚料金」だけで比較すると見落とす費用
最低注文数と基本料金
レタッチ代行が安いかどうかは、表示された単価だけでは判断できません。1枚から依頼できるか、最低注文金額があるか、データ受け渡しや管理費が別かを確認します。大量案件の単価が低くても、少数画像では最低料金が適用されることがあります。
修正回数と追加指示
最初の指示と異なる変更は、修正ではなく追加作業になる場合があります。レタッチ外注では、初稿後に社内の複数部署から別々の指示を出すと費用と納期が膨らみやすいため、確認担当者を一本化してください。見積書には無料修正の回数だけでなく、業者側の作業漏れと発注側の仕様変更をどう分けるかも記載してもらいます。
短納期・即日対応
レタッチ短納期や即日対応は、通常案件より担当者の確保と確認時間が限られます。すべてを急がせるのではなく、公開に必要な優先画像だけ先に納品し、残りを通常日程へ分ける方法もあります。商品画像の大量加工では、代表カットを先に仕上げて品質を確定してから量産へ進む方が手戻りを抑えられます。
商品写真・EC画像で料金に差が出やすいポイント
商品レタッチ代行やEC画像加工代行では、商品の種類によって注意する部分が変わります。Amazon商品画像加工ではメイン画像の背景や商品占有率など掲載先の要件を確認し、楽天商品画像加工では商品説明画像やバナーへ展開するサイズも整理します。プラットフォームの仕様は変わるため、発注時点の公式ガイドラインを確認してください。
アパレル商品画像レタッチでは、シワを消しすぎず生地の厚みや縫製を残すことが必要です。化粧品レタッチでは、容器の映り込み、ラベル文字、液体やクリームの質感を確認します。ジュエリーレタッチやアクセサリー写真レタッチ、時計写真レタッチでは、金属の階調、石や針の形、細い輪郭を守る必要があります。食品写真レタッチや料理写真レタッチでは、鮮度感を整えながら実際の色や量と乖離させないことが重要です。
人物・建築写真は商品画像と同じ単価で考えない
人物レタッチ代行、美肌レタッチ代行、モデル写真レタッチでは、肌の質感、輪郭、髪、衣服を自然に保つ確認が必要です。ウェディング写真レタッチは枚数が多くなりやすく、全体の色調整と個別修正を分けて見積もると作業範囲が明確になります。
建築写真レタッチや不動産写真レタッチでは、垂直水平、窓の明るさ、外景、電線・電柱、不要物など確認対象が多くなります。大きな不要物除去は、周囲の壁面や道路、植栽を自然に再構成する必要があるため、単純なゴミ取りと同じ料金にはなりません。
撮影とレタッチをセットで依頼する判断
ピント不足、白飛び、低解像度、商品の大きな欠けは、写真修正だけで正確に復元できない場合があります。その場合は、レタッチ費用を積み上げるより撮り直した方が効率的です。撮影レタッチセットや商品撮影と画像加工代行を同じ会社へ依頼すると、撮影段階から背景、反射、合成用素材、納品サイズを設計できます。反対に、元画像の品質が十分で定型補正だけなら、画像レタッチ代行のみの方が発注しやすいでしょう。
法人・大量発注で確認したい条件
法人向けのレタッチ代行では、価格に加えて、NDA、データ保管期間、再委託の有無、担当者の権限、納品後の削除方法を確認します。継続依頼では、代表画像と加工ルールを残し、担当者が変わっても同じ品質を再現できる体制が重要です。商品画像制作代行として文字入れやレイアウトまで任せる場合は、純粋なレタッチ範囲とデザイン制作範囲を分けて見積もってください。
見積もりを比較するときの最終確認
写真レタッチ業者や画像加工会社へ相談するときは、同じ代表画像と同じ指示を渡し、料金、納期、修正条件、納品形式を横並びにします。最安値だけでなく、商品の形や色を正確に保てるか、作業内容を説明できるかまで確認してください。料金と品質の比較基準を整えることで、レタッチ代行のおすすめを探し続けるより、自社案件に合う依頼先を判断しやすくなります。



