ゴーストマネキン加工とは?撮影から合成までの流れと失敗しやすい箇所
ゴーストマネキン加工は、衣類をマネキンに着せて撮影し、写り込んだ支持体を消して、服だけが立体的に見えるように仕上げる方法です。大切なのは「マネキンを消すこと」ではなく、襟やフードの内側まで違和感なく見せるために、撮影段階から必要な素材をそろえることです。

ゴーストマネキン加工は「消す作業」だけではありません
正面の写真からマネキンを消すだけでは、首元やフードの内側が空洞になり、商品が不自然に見えてしまいます。そこで本体写真とは別に、隠れる部分を撮影し、切り抜き・形状調整・合成・色合わせを行います。仕上がりはレタッチの技術だけで決まらず、撮影時の画角と商品の整え方が大きく影響します。
撮影時にそろえるカット
| 素材 | 確認すること |
|---|---|
| 本体写真 | 正面・背面・必要な側面。商品が傾かず、左右のバランスが取れているか。 |
| 内側の別撮り | 襟ぐり、フード、袖口、脇など、支持体に隠れる箇所が写っているか。 |
| ディテール写真 | タグ、前立て、ファスナー、刺繍など、形状や質感を判断するための素材があるか。 |

失敗しやすい3つの箇所
1. 本体と内側写真の画角がそろっていない
本体をやや上から、内側を正面から撮ると、合成したときに縫い目や柄の位置がずれます。カメラ位置と焦点距離を変えずに必要な素材を撮ることが基本です。
2. 襟・フードの形が崩れている
商品を整えずに撮影すると、首元が波打ったり、フードがつぶれたりします。加工で無理に直すより、撮影前に左右の高さと縫い目の位置を確認した方が、実物らしさを保ちやすくなります。
3. 色や質感を整えすぎる
光沢、起毛、透け感は、補正を強くすると別素材のように見えることがあります。色補正は白背景や商品ページ全体の統一に必要ですが、実物と異なる見え方にならない基準を共有しておくことが重要です。
元写真だけで加工できる場合・難しい場合
すでに撮影済みの写真でも、同じ画角・照明で本体と内側が揃っていれば、加工で対応できる場合があります。一方で、本体の1枚しかなく、襟やフードの内側が完全に隠れている場合は、見えていない形を正確に再現できません。商品の構造が複雑な場合や、透ける素材・反射の強い素材では、再撮影した方が仕上がりと工数の両面で合理的なことがあります。
依頼前に決めておくと進めやすいこと
- 使用先:EC商品ページ、カタログ、広告、印刷物のどれか
- 必要な角度:正面だけか、背面・側面・ディテールまで必要か
- 背景:白背景、切り抜き、影ありなどの希望
- カラーバリエーション:全色を同じ構図でそろえるか
- 納品サイズ・ファイル名・画像形式
商品形状や必要なカットが固まっていなくても、画像や商品情報を確認しながら撮影方法をご案内します。
