商品回転動画の撮影方法|回転台・照明・カメラ設定・編集手順
商品回転動画をきれいに撮るポイントは、カメラを高価にすることよりも、商品の中心・カメラ・照明・回転速度を固定することです。回転中に位置や明るさが変わらなければ、商品形状が読み取りやすい動画になります。
この記事では、商品回転動画の撮影方法を、必要な機材、撮影前の準備、カメラ設定、照明、撮影、編集、書き出し、失敗の直し方まで順番に解説します。初めて内製する方は、このページをチェックリストとしてお使いください。
- 商品を検品・清掃し、見せる正面を決める
- 回転台の中心に商品を置く
- カメラを三脚に固定し、画角と水平を決める
- 左右から柔らかい光を当て、露出と色を固定する
- 正面から1周撮影し、正面で止める
- 不要部分をカットし、掲載先の仕様で書き出す
商品回転動画に必要な機材
| 機材 | 役割 | 選び方 |
|---|---|---|
| 回転台 | 一定速度で商品を回す | 商品の直径・重量に余裕があり、速度を安定させられるもの |
| カメラ | 動画を記録する | マニュアル露出とホワイトバランス固定ができると扱いやすい |
| 三脚 | 画角と水平を固定する | 機材を載せてもたわまず、高さを微調整できるもの |
| 照明・ディフューザー | 明るさと反射を整える | 左右で色温度を揃え、商品より大きな発光面を作れるもの |
| 背景紙・背景板 | 背景を均一にする | 商品と十分な距離を取れる幅を選ぶ |
| 編集ソフト | カット、色調整、書き出し | 解像度・フレームレート・圧縮率を指定できるもの |
撮影前に商品を整える
回転動画では、小さな汚れや傾きが一周するたびに目に入ります。撮影後の修正を減らすため、最初に次の項目を確認します。
- ホコリ、指紋、糸くず、値札の外し忘れ
- 左右の高さ、パーツの向き、ふたやファスナーの位置
- 箱やボトルのへこみ、ラベルの浮き、保護フィルム
- 付属品の不足と、実際の販売内容との一致
傷や個体差も販売情報になる中古品は、消しすぎないことが重要です。見せるべき状態を事前に決め、必要なら静止画の接写を追加します。
セッティング:中心と水平を先に合わせる
1. 回転台の中心を出す
回転台の中心に小さな目印を置き、真上と正面から確認します。商品を一度手で回し、最も外側へ張り出す部分が背景やフレームからはみ出さないか確認してください。
2. 商品の重心と見た目の中心を合わせる
取っ手のあるバッグや非対称の商品は、底面の中心と見た目の中心が一致しないことがあります。回転中の左右移動が最小になる位置を探し、テープで置き位置を記録します。
3. カメラを水平に固定する
回転台の天面が斜めに見える場合、カメラの水平または高さが合っていません。カメラ内のグリッドを表示し、商品の垂直線と背景の水平線を基準に調整します。
照明の基本:明るさと反射を一周で揃える
基本は、商品の左右斜め前から大きな柔らかい光を当てます。片側が暗い場合は反射板か弱い補助光を使います。小さな照明を近づけると、回転に合わせて強いハイライトが動きやすいため、ディフューザーで光源を大きく見せます。
- 金属・ガラス:光そのものではなく、大きな白い面を映り込ませる
- 黒い商品:背景と輪郭が分かれるよう、斜め後方から弱い光を足す
- 白い商品:背景より少し暗い輪郭を残し、白飛びを避ける
- 光沢パッケージ:カメラ正面の反射を避け、光の角度を左右で微調整する
カメラ設定の出発点
以下は一般的な出発点です。商品の大きさ、レンズ、光量、掲載先によって調整してください。
| 項目 | 設定の考え方 |
|---|---|
| フレームレート | 24fpsまたは30fpsを基準に、掲載先の仕様へ合わせる |
| シャッター速度 | 24fpsなら1/50秒前後、30fpsなら1/60秒前後を出発点にする |
| 絞り | 商品全体にピントが合う値。小物ではF8前後から確認する |
| ISO感度 | 画質を保てる範囲で低めにし、明るさは照明で補う |
| ホワイトバランス | 固定。グレーカードがあれば基準を撮る |
| フォーカス | 商品に合わせた後はマニュアル固定。回転中のピント移動を防ぐ |
撮影手順
- テスト回転:商品が揺れないか、ケーブルや背景が映らないかを見る
- 正面を決める:ロゴや代表的な面をカメラへ向ける
- 録画開始:回転前に少し静止時間を入れる
- 一定速度で一周:途中で台や商品に触れない
- 正面で停止:停止後も少し録画を続ける
- 拡大確認:ピント、ホコリ、明るさ、回転軸をその場で確認する
複数商品を撮る場合は、カメラ位置、照明位置、回転台の速度、商品位置を記録します。1点ごとに設定を変えないことが、量産時の品質を揃える近道です。
編集と書き出し
開始と終了を正面でつなぐ
回り始める直前と、停止した直後の正面を基準にカットします。ループ再生する場合は、最初と最後の角度・明るさが一致しているか確認します。
色と明るさは基準商品に合わせる
自動補正を商品ごとにかけると、色違いの比較が難しくなります。色見本やグレーカードを基準にし、シリーズ全体で同じ補正方針を使います。
掲載先ごとに書き出す
ファイル形式、最大容量、解像度、長さ、縦横比は掲載先によって異なり、変更される場合があります。元データは高品質で保管し、Amazon、eBay、自社EC、SNSなどの最新仕様に合わせて複製を書き出すと再撮影を避けられます。
よくある失敗と直し方
| 症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 商品が左右に揺れる | 回転軸からずれている | 中心を出し直し、置き位置をマーキングする |
| 明るさが途中で変わる | 自動露出、外光、光源のちらつき | 露出を固定し、外光を遮り、動画対応の照明を使う |
| ピントが動く | オートフォーカス | 撮影前に合わせ、マニュアルへ切り替える |
| 回転が速く形を読めない | 尺を短くしすぎている | 1周の時間を延ばすか、重要角度で静止カットを加える |
| 金属に撮影者が映る | 周囲の映り込み | 白黒の遮光板で周囲を整え、カメラ部分を最小化する |
公開前の品質チェック
- 商品が販売内容と一致し、付属品の過不足がない
- 一周を通してピント、色、明るさが安定している
- 正面・側面・背面が確認できる
- ホコリ、支え、回転台の傷、背景の境目が目立たない
- スマートフォン画面でも商品が小さすぎない
- 掲載先のファイル形式、容量、尺、権利ルールを満たす
靴に特化した固定方法は靴・スニーカーの360度回転動画撮影、外注判断は商品回転動画の外注ガイドで詳しく解説しています。

